川越市陸上競技協会は、昭和22年(1947年)川越市体育協会の発足とともに始まる。1945年8月15日敗戦後の占領下、GHQ指示のもとに民主化=市民参加の政策が急速に進められる中、民意による体育の向上を目指し組織化された。
川越陸協の創立は、全て故人になられたが磯辺積氏、平井金平氏、柳川貞之助氏、松本利雄氏らのご尽力による。創設期、代表的な陸協主管の競技会は、川越市民体育大会陸上競技の部、川越東松山間往復駅伝競走大会、市内一周駅伝競走大会などがあり、多くの陸上競技愛好者を育てた。
昭和27年(会場:鶴ヶ島)28年(会場:高萩)の埼玉県青年陸上協大会では、陸協指導の下に「川越青年」チームが参加し優勝!県下に川越の名を知らしめることになる。県民体育大会陸上競技大会では、一般の部に東洋大学を中心にしたチームが、中学生の部では城南中・富士見中を中心にしたチームが、高校の部では川越高等学校が優勝、3タイトルを独占するという快挙もあった。
創設期には、競技会のほか、陸上競技愛好者の育成活動にも取り組み、ロスアンゼルスオリンピック3段跳び金メダリスト織田幹雄氏を招聘した講習会なども行った。(会場:川越女子高校)また高校間・中学間の合同練習会も実施、これは川越運動公園陸上競技場で毎月1回開催される「講習・練習会(無料)」に受け継がれている。